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朝は重要? 相対評価

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朝、いつもように駅立ちをしていると、一人の男性が私との距離を図りながら近づいているのが分かりました。少しして男性が真っすぐに私のところに来て、「相対評価を知っているか。」と言ってこられました。その後も続けて

「私はこんなに一生懸命頑張っているのに評価されない。」

「相対評価はアカン。」

私は、「絶対評価のほうがよいということですね。」と尋ねると

男性は、私を後にして市役所がある方向に歩いていきました。

少し時間をさかのぼります。今朝、いつものように駅立ちをするために自宅からバイクに乗って目的の駅に向かっている途中、バイクに異変が・・・!?

この手ごたえ!ガス欠だ。騙しだましアクセルを回しながら走っていましたが、その誤魔化しもすぐにダメになり、エンジンがかからなくなりました。

しかも、止まった位置が自宅からの方が近いぐらいの位置だったので、エンストしたバイクを手押しで行くには時間がかかるなぁと思い若干駅立ちを諦めていましたが、思いのほか自宅を出た時間が早かったので駅に着いたときにはまだ駅立ちを始める時間になっていませんでした。

これはよかったと思い、意気揚々といつも立っている場所に移動したら、すでに他の方が駅立ちの準備をしていました。

互いに顔を合わしたので、私は「場所変えますね」と伝え、その場を後にしました。

さて、どうしたものか。と考えたときに、あ!すぐに思いつき移動をしました。

実は前々から駅立ちしたかった場所がありました。

そう思い遠目からその場所に誰が立っているか分かるので、その方向を見てみると誰も立っていませんでした。

今朝からエンスト、場所取りと運がないなぁと思いきや結果として、私をここに導いてくれたんだと
逆に嬉しくなりました。

駅立ちできそうなポイントに着くと、どこに立つか人の行き交いを見ながら位置の確認をしました。

立ってすぐにわかりましたが、この場所いつも立っている場所より利用者が多い。

なんだここ!?今まで知らなかったことを後悔するほどです。

以前、何人かの市議が立っていたのは知っていましたが、今まで一年以上駅立ちを続けている私からすると、まだこんな場所があったのかと嬉しくなるばかりでした。

また、ここを通過される方の反応が良いこと、更に嬉しさが増しました。

駅に立ち始めて30分経ったぐらいに、一人の男性が私の周りをウロウロしているなぁと思っていたら

近寄って来られて、私に相対評価を知っているか。と言ってこられました。

男性「私はこんなに一生懸命頑張っているのに評価されない。」

男性「これだけは言っておく相対評価はアカン。」

私は、絶対評価のほうがよいということですか?と尋ねましたが

男性は、その場を後にして市役所がある方向に歩いていきました。

公務員の方なのかは分かりませんが、大阪維新の会のノボリを持っている私に声を掛けてきて相対評価はアカンということは、その可能性は高いと思います。

2012年大阪維新の会が行った改革において職員基本条例の制定があります。

維新が誕生する以前は、人事評価は絶対評価でした。そして維新の改革でその評価基準を相対評価に変えました。

これにより職員同士の評価によって、特に差がなく皆が横一列に評価を受けれる状況を改善しました。

相対評価とは

  • 全体の評価バランスを保ち、人件費をコントロールできる
  • 評価格差をつけやすい

絶対評価には評価格差をつけにくいというデメリットがあります。絶対評価では必然的にB~C付近の評価が固まってしまい、評価制度のインセンティブ機能が失われてしまうというものです。

絶対評価とは

  • 評価基準の設定が難しい
  • 人件費が高騰する

評価格差をつけにくい絶対評価ですが、評価者が極端に甘く評価を付けたり、多くのメンバーが目標を大幅達成すれば、人数に関係なく高い評価を受けることになるので、昇給やインセンティブの対象となります。

そうなると、人件費を計画的にコントロールすることが難しく、人件費が高騰するというデメリットがあります。

もちろん、絶対評価がすべて悪いわけではなく社員のモチベーションを上げやすいのは絶対評価になります。その人自身の頑張りや成長を評価に反映することで、意欲的な自己成長を促すことができます。また、減点評価を避け、失敗に対する恐怖心を取り除くこともできます。

ただし、これが大規模な組織であれば、その人件費は莫大です。

維新が誕生する前の大阪市は、凄まじいほどに人件費が膨れ上がっていました。

もちろん、当時の市長も危機的状況を回避するために人件費の削減には着手していましたが、抜本的な改善は見込めずじり貧になるのは明白でした。

どうしても絶対評価において職員同士で評価を下げるのは困難です。

結果、大阪市は最大の政令指定都市にも関わらず第2の夕張市と言われるぐらい財政難になりました。

この財政難に改革のメスを入れたのが橋下徹氏であり、大阪維新の会のです。

当時の状況を考えれば仕方がない規制改革と言えると思います。

この相対評価と絶対評価、限りある資源の下で巨大組織を動かすのであれば相対評価にすることは必然と言えるでしょう。

もしも、それでも絶対評価を進めるのであれば、潤沢な資源がある国になるか。一定以上の評価になり易い絶対評価はある種、共産主義、社会主義のような側面も持ち合わせていますので中国やソ連のような国家体制にしていくことに行き着くと考えられます。

なんにせよ。公務員にしろ民間企業にしろ人事評価はありますし、民間企業であれば倒産もあればリストラもあります。それが嫌で公務員に就職しているのであれば、それはそれで必ずリスクは生じます。

寧ろリスクのない社会など存在しません。最初の選択は必ず己自身で行います。その後はいろいろな環境の変化において選択に迫られることが連続するでしょうが、それは公務員にしろ民間企業にしろ起きる話です。

今回、相対評価を非難されている男性に会いましたが、決して男性が悪いわけではありません。ここに行き着いた過去が招いたことに過ぎないのですから、であるならば過去に囚われず未来志向になっていただけることを切に願います。

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